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子どもの“静”と“動”の根っこにあるもの

フリースクールの門をたたく理由は様々で、学校での友人・教員との関係、勉強についていけない、コミュニケーションがうまく取れない、家庭内の課題…。それも理由は一つではなく複合的な場合が多いため、100人いたら100通りの理由があります。

そして理由を明確に答えられる子はほとんどいません。
自分が何に苦しんでいるのか分からないのです。
「フリースクールの門をたたく」=「不登校」ですが、私はこの『不登校』は子どもの心のSOSの一つの表現に過ぎないと思っています。

石巻に来る前の私は、長野県の小さな集落にある寄宿生のフリースクールで働いていました。そこには『不登校』の子どもに加え、青少年犯罪により少年院に入るか否かの試験期間中の子どもも一緒に生活していました。

『不登校』が“静”だとしたら、試験期間の子どもは“動”です。対極の立場にいる子どもとの生活はまさにカオスだったと今なら笑って話せますが、当時は「一日は36時間あるのではないか」と錯覚するほどトラブルや子ども対応が毎日起こり、夜の短かさを感じていました。

でも彼らから学んだことがあります。“静”と“動”の根っこは同じだということ。
ここに集まった子どもたちは、家族関係という『成育歴』に共通の課題を抱えていました。
でも、それを子ども自身は気づいていなく、うすうす気が付いていても言語化できる子どもはいませんでした。それは、親は子どもにとって絶対の存在であり、『親の価値観』が『子どもの価値観』として教えられた子どもが親に認められないで育つことにより、自分を責めることしかできなくて当然な構造になっているからです。
親にその子自身を認めてもらえずに育てば心が孤立します。不安や悲しみ、空虚感や『無』の気持ちが“静”として現れるか“動”として現れるか…この違いだけです。

子どもの心の声の多くは言葉になりません。
今も昔も、私は子どもの声をどうキャッチするか…試行錯誤しながら日々子どもと関わっています。これはきっときっと、これからもずっと続くと思います。
決してマニュアル化できない…そんな仕事のようです。

代表 田中雅子

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