プレーパークわたのは / プレーパークひがこー

プレーパークの紹介

プレーパークとは?

プレーパーク(冒険遊び場)は、すべての子どもが自由に遊ぶことを保障する場所です。
火・水・土・木など自然の素材を用い、子ども自身が自由な発想で「遊びそのもの」をつくりだす、可能性が無限大∞に広がる場です。焚火料理・井戸水プール・穴掘り・木材で遊具づくりや基地づくりetc…
0歳~∞歳まで誰でも利用できるので、多世代が互いに見守り育ちあう、子どもの『生きる力』が育まれます。

こどぱにーが開催するプレーパークの特徴

プレイワーカー常駐

一般の公園との大きな違いは、子どもに関わる専門スタッフ『プレイワーカー』が常駐していることです。
プレイワーカーは、遊びの環境整備や子どもの見守りを行っています。子どもと共に遊び、ケガやトラブルへの対応の他、子どもの相談役や言葉にならない気持ちを受け止め対応します。
生活困窮・不登校・児童虐待など、子どもが抱える課題への対応は、必要に応じて専門機関と連携を図り取り組んでいます。

プレーパークわたのは / プレーパークひがこー

誰でも来れる場所

年齢制限はありません。来たい時に誰でも来ることができ、おもいおもいに過ごすことができます。
現在は、0歳から80歳の人が訪れ、おばあちゃんが子どもと一緒に畑で野菜を育て、おじいちゃんが散歩の途中に立ち寄り子どもの遊びを見守る姿もあります。
プレーパークで出会った人同士が地域コミュニティをつくっていくケースもあります。

プレーパークでの過ごし方

「ひとりで来ても誰かがいる」そんな声が子どもから聴こえてきます。
プレイワーカーがいる時は、遊び道具がはいっている倉庫の扉があき、自分の使いたい遊具で遊ぶことができます。
また、なにもしなくてもいい場所なので、ウッドデッキやゴールドビーチハウスの中ぼーっとしたり、本を読んだりゲームをしたり、まったり過ごすこともできます。

写真で紹介

Instagramには日々の様子を掲載しています! https://www.instagram.com/playpark_codopany/

一日の流れ

10:00

プレーパーク開所 入口の旗が開所の目印です。
プレイワーカーによる遊具チェック:プレーパークの遊具はすべて手作りのため、子どもが安心・安全に使用できるよう確認
プレイワーカーによる遊具だし・設置:大工道具やスコップを倉庫からだし、ハンモックやモンキーロープを設置

11:30頃

お昼ご飯づくり
ご寄附でいただいたお米でご飯炊き。おかずの材料は子どもが持ち寄ったり畑で収穫した野菜などでつくるので『名もないおかず』が完成。みんなでいただきます。
※ここでの食事は提供ではないため、食べるか食べないかは自己判断に任せています。

16:00頃

片付け・掃除
使った遊具をみんなで片付け、トイレ掃除、ゴールドビーチは掃除機をかけます。
倉庫や木材庫、ゴールドビーチなどすべて施錠します

16:45頃

閉所(スタッフは事務所へ)

利用概要

開所日はスタッフが常駐していますが、開所していない日も“普通の公園”としてが利用できます。

プレーパークわたのは 開催情報

住所 宮城県石巻市渡波字黄金浜152-2
開催日 金曜日 15:00~17:00
土曜日 10:00~16:00
日曜日 10:00~16:00
料金 無料
申し込み 不要

プレーパークひがこー 開催情報

住所 宮城県石巻市鹿妻南2-7(鹿妻東公園)
開催日 水曜日 15:00~17:00(冬季は16:30)
料金 無料
申し込み 不要

プレイワーカー(現場スタッフ)の紹介

けろ

『遊び』は子どもが生まれながらに持つ本能で、そこから探求心、達成感、くやしさなど多くを経験できる場所です。子どもの『生きる力』が育まれてるな~と感じています。

ロッキー

ここは“やってみたい”ができる『あそび場』であり、“何もしない”ができる場所でもあります。スタッフとただただお話するだけもOK!みんなおいで~♪

Q&A

Q:年齢制限はありますか?
A:プレーパークには、まだ歩けない赤ちゃんから乳幼児、小・中学生や高校生も遊びに来ます。 妊婦さん、子育て中のお父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、中高年からシニアまで、多様な世代が集う遊び場です。

Q:持ち物はありますか?
A:汚れてもいい動きやすい服装がおすすめです。「汚れるからダメ!」と言わなくてすむし、子どもも思いっきり遊べる方が楽しいでと思います。タオルや着替えを持って行くのもいいですね。また、長時間遊ぶときは、飲み物や帽子、お昼ご飯、昼食を一緒につくりたい子は材料1品があるとよいです。

Q:親はどんなふうに子どもを見守っていますか?
A:親御さんのなかには、子どもの頃を思い出し夢中で遊ぶ姿があります。また、子どもを見守りながらスタッフや他の親御さんとおしゃべりをして過ごす人もいます。他の子どもと遊んだ親御さんからは、わが子より寛容な気持ちで接している自分に気づき、わが子の言動を少し余裕をもって見られたという声も聞きます。ここでは他人の目が気にならず、わが子に「ダメ」を言わなくて済むので、親も開放された気持ちになるようです。合言葉は、「おたがいさま」です。

Q:火を使っているけれど、大丈夫?
A:火の使い方、管理方法を熟知したスタッフが子どもに火の扱い方を教え、随時安全管理しながら使用しています。日常的に火を扱うことで子どもの危機管理能力や調理の楽しさ、子ども同士の協調性が身につくなど、多くを学ぶことができます。また、再び震災が起きた時の生きる力につながると考えます。

『遊び』が大切な理由

昔と今、時代の変化

そもそも数十年前までは、子どもの遊び場は地域全体でした。空き地や神社の境内、森も海も子どもの声が響いていました。 近年、8割の子どもが外遊びをしていないというデータがあります。家のなかでゲームや習い事、家庭学習などをして過ごすといった子どもの生活習慣の変化もあります。
また、公園に様々な制止ルールの看板が立ち、子どもの声が騒音問題として取り上げられるなど、遊ぶ環境・社会の変化も大きいと感じています。

『遊び』は誰もがもつ本能

子どもにとって『遊び』とはなんでしょうか?
誰かに言われて自分の意志と反して行うものは『遊び』ではありません。
子ども自身がワクワクしながら「やってみたい」と思うこと、それは好奇心や創造力が湧き上がり体と心が動き出す『本能』そのものです。
そして、自分が思い描いていたことがうまくできた時の達成感や、上手くいかなかった時の悔しい気持ちが子ども自身を育てるのです。

自分の力で遊ぶ

プレーパークでは、できない子に手を貸しません。 誰かの助けを借りてできたことは、その子の「能力」ではないので、例えば手を借りて高いところに登れたとしても、降りることができないことが多々あります。
そこに登れるだけの身体能力が育っていない子には、登り方を教えることもありますが、多くは子ども自身が登れる子の動きを観察し真似をして登れるようになります。
何度も練習して登れた時が、その子に身体能力が備わった時なのです。
その時の満足気な達成感に満ちた顔はとても輝いています

危険な遊びに挑戦する子どもたち

みなさんは子どもの頃危険なことに挑戦したことがありませんか?
しかも大人の目を盗んで…。大人のいないところで挑戦するのは、見つかると止められるのを知っているからです。
自分ができないことに挑戦するとき、子どもはものすごく考えています。
例えば、ここから足を踏み外して落ちたらどんなケガをするのか、上手に降りるにはどんな体制でどこに着地するのがいいのか、考えた上で「自分にはできる」と判断するから実行できるのです。
そしてそれが成功すると、もう一ランク上のことに挑戦する…
こんな時大人はハラハラしますが、自分の子どもの頃を思い出し『見守る勇気』が時には必要になってきます。

『遊び』から身につくこと

例えばお絵描きは観察力や想像力、工作は道具の使い方を覚え手先が器用になります。
焚火では火のおこし方や調理のし方、虫採りは反射神経や動体視力など、まだまだ身につくことは山盛りです。
そしてこれらは、子ども自身がやってみたいと思わないと身につきません。その理由は意欲と集中力が持続しないからです。
これらを『遊育』といいます。『教育』は他者から教えられるもの、受動的なものに対し、『遊育』は遊んで育つ、つまり主体的なものです。

子どものケガ

私たちは子どものケガについて話すとき、リスクとハザードという言葉を使います。
リスクとは、子どもが予知できること。例えばトンカチで手をたたくと痛いことを知っています。でも釘をおさえる位置やトンカチの使い方を間違えると自分の手をたたいてしまいます。痛い想いと、それでもまたトンカチを使いたいと思った時、子どもは「あの痛い想いをしたくない」とトンカチの使い方を注意しながら工作をはじめます。
これが上達に繋がり、リスクマネージメントです。

ハザードとは、子どもが予知できないケガです。
例えば、倉庫の屋根にのったら釘が出ていた。滑り台に登ったら床が抜けた。これらは子どもが予知できないことです。私たちスタッフは、このリスクとハザードの違いを理解しながら、プレーパークの環境づくりを行っています。
また、命や大けがにつながることは無条件で制止します。道路に飛び出そうとしたら腕を掴んで止めるし、周りに人がいるところでスコップを振り回していれば、危ない理由を説明してその遊びをとめています。

子ども同士のトラブル

また、弱いものいじめや一人対複数、年齢差、道具をつかったケンカは基本的に止めます。
逆に言うと、対等なケンカはお互いとことんやり終わるまで見守っています。大人が仲介して無理やり仲直りさせても、子どもの心には不満が残り根本的な解決にはなりません。とことんケンカを見守ると、子ども同士で折り合いをつけまた仲良く遊んでいることがほとんどです

私たちプレイワーカーは、子どもがのびのび自由に遊ぶことが子ども自身の『生きる力』を育むと考えています。
石巻では、常設のプレーパークは渡波の一軒だけなので、初めて訪れた人は驚くことがありますが、現在は少しずつ理解者が増え、地域の人とそして子どもと一緒にこれからもプレーパークを開所していこうと思っています。

ご質問やご意見がありましたらお気軽にご連絡ください。
これからも『子どもの笑顔が地域のなかで育まれるまちに』を理念に活動していきます。