日本NPOセンター 常務理事の「田尻佳史さん」からの応援メッセージ

「これからのこどぱにーに期待すること、その想い」

こどぱにーとの2017年の夏。当センターの助成事業への応募を受けて、内容確認に事務所を訪ねた時だ。肝心の代表は、長野で子どもたちとキャンプの中で不在。驚愕の顔を、瞬時にポーカーフェイスに塗り替えインタビューを開始。しかし、”地域におけるこどぱにーの位置づけ”の説明に納得がいかず、キャンプ中の代表の携帯電話に連絡するも電波状況が悪く、議論は途中で切れた。その時の助成事業が渡中学区WWIの立ち上げのきっかけとなる事業だった。

それから5年。スタッフは今日も子どもたちと遊んでいる。きっと10年、雨の日も風の日も、遊び続けてきたのだろう。きっと明日からも同じだろう。「これは凄いことだ！」。きっと子どもたちが好きで、好きで、好きで仕方がないと予想する。だから、子どもを取り巻く環境に影響することがあれば、何とかせねばと新たな行動を起こす。その黙っていられない気持ちと行動こそが、市民活動に欠かせない運動性だと気付く。日々の”遊び”を通して地域や社会を変えるきっかけを創る。それがこどぱにー精神だとも。

これから、こどぱにーはどこに向かって舵を切るのか。誰もやらないことを新たに始めるには勇気がいる。始めたことを続けるにも苦労が付きまとう。そして疲れた時を見計らったように、甘い誘惑がやってくるから厄介だ。時には立ち止まりじっくり考えることが大切だ。進むだけでなく、振り返ることが答えを得る近道ということもある。創立10節目はそのタイミングの時かもしれない。

「ともに」という言葉が似合うこどぱにー。子どもたちと共に、地域と共に、の「共に」だ。これからもその想いや行動を大切にして進んで欲しい。目指すは、たくさんの「共感」に支えられ、「共助」による活動を進め、「共栄」する地域を創造するそんな団体だ。子どもたちの∞の感性や行動に応えるにはそれしかないだろう。

認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター
常務理事 田尻 佳史

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