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「心から安心できる居場所」フリースクールの現場から活動報告

みなさんこんにちは!
認定NPO法人こども∞感ぱにーの千葉(愛称:ロッキー)です。
今回は“心から安心できる居場所”について書かせていただきます!

フリースクールぽはっくには、“卒業”がありません。
毎年、進学や学校復帰をすることで、児童生徒が数名ぽはっくから巣立っていきます。しかし、その子たちも登録は解除せず、ぽはっくに在籍している状態です。

なぜ登録を解除せず、卒業として送り出していないかというと、ぽはっくが「いつでも戻って来ていい場所」であるためです。
自分の意志で進学や学校復帰をした子たちの中には、完全に学校に通えるようになる子がいれば、行ってみたけどやっぱりまた行けなくなったという子もいます。

一度“卒業”として送り出してしまうと、もしまた通えなくなった時にぽはっくに戻ってきづらくなってしまいます。なので、つまずいたらいつでも戻ってこれるように、登録を解除していません。
私たちは“卒業”をお祝いするのではなく、“進学・進級”をお祝いし、「さようなら」ではなく、「いつでも帰っておいで、いってらっしゃい」と言って送り出します。

今年も3名の子たちが高校進学しました。
その中でも、以前の活動報告で「受験を控えている」と紹介したAさんのその後についてお伝えいたします。

▼当時の活動報告

「居場所に出会った子どもの変化」フリースクールの現場から活動報告

Aさんはその後、無事高校に合格することができました!合格発表後も、入学式がある4月までぽはっくへ来所していました。

そして入学式前最後のぽはっく。
いつもは親御さんがお迎えに来るとすぐに帰宅の準備をしていましたが、この日は中々準備を始めませんでした。
しばらくすると帰宅準備を始めましたが、玄関まで来るとまた足が止まり、肩を震わせながらスタッフや他の子たちに背を向けていました。最後のぽはっくということで、感極まって泣いていたのです。

Aさんがぽはっくに登録した当初は、人とのコミュニケーションが苦手でした。また喜怒哀楽による表情の変化がなかったため、ぽはっくで過ごすことが楽しいのか、早く帰りたいと思っているのか、どんな気持ちでいるのかが表情からは読み取ることができませんでした。そんなAさんがぽはっくから旅立つ時には、涙を流して感情を表現することができるようになったのです。

Aさんにとってぽはっくは“心から安心できる居場所”だったのでしょう。
今まで高校進学をした子たちを、何名も送り出してきましたが、感極まって涙を流したのはAさんが初めてでした。

ぽはっくという居場所の大切さをAさんが再認識させてくれた。
そんなエピソードでした。

フリースクール担当 千葉拓己(ロッキー)

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