経験の上書き
こんにちは けろです。
学校に行かない・いけない理由は100人いたら100通りと、みんな違うことを知っていますか?
「理由なんてわからない、わかっていたら苦労しないよ」
これはこどぱにーの子どもたちが教えてくれた言葉です。
その子たちは今、高校や大学に進学するなど、自分の選択した道を進んでいます。
「わからない」と心が迷走していた子が、どうして前に進むことができたのか。
私は前に進むための答えを提示したことはなく、しても効果はないと思っています。
わかっていることは、子ども自身の心が整理され、自分で答えを見つけたからです。
以前、フリースクールでポケモンGOをするために街に出かけたところ、子どもたちが連れて帰ってきたのはポケモンではなく生後1ヶ月ほどの子猫でした。
ずぶ濡れで弱っていた子猫を放っておくことができなかったそうです。
全身アンモニア臭のする子猫の体を優しく洗い、食事やトイレの準備をネットで調べ、寝床を段ボールでつくり・・・。子猫のために慌ただしく動いていました。
このとき、この子たちは親とはぐれ一人ぼっちで鳴いていた命を助けました。
そして子猫がご飯を食べたとき、互いに顔を合わせて喜びました。
それは、これまでに経験したことがない『なにか』で、心が動いた瞬間でした。
この『なにか』は、子どもによって大きさも深さも違いますが、私は心が整理されるための『経験の上書き』だと思います。
100人いればすべて100通りなので、すべての子どもに当てはまるわけではないですが、子ども自身が『心の迷走』に経験の上書きを繰り返すと、いつしか理由が過去のことになり前に進み始める・・・と、これまでの子をみて感じています。
けろ
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先日、令和5年度の不登校数のデータが文部科学省から発表されました。
別のブログ記事にまとめてありますので、気になる方は是非お読みください。
▼2023年度『不登校』数が過去最多の346,482人
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