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「こんなに怒ったことはない」プレーパークの現場から活動報告⑥

みなさん、こんにちは、こどぱにースタッフです。

プレーパ-クの現場から活動報告として、現場のエピソードやそこでこどぱにーやスタッフが大事にしていること、考えていることをお伝えします。

前回はこちら↓

「そこにあり、誰かいる居場所」プレーパークの現場からの報告⑤

今回は子どもの怒りのエピソードです。
ある日のプレーパークわたのはでは常連の子どもたちとスタッフのなおたろうがなにやら話していました。
中学生1年生のMさんがションボリしている横で小学2年生のAさんがプンプンと怒っています。

話を聞くと、怒りの発端はボール遊び。
みんなで敷地内の道路の近くで遊んで居たとき、Mさんが大きく蹴り上げたボールを見たなおたろうが即座に大きな声で注意したそうです。

Aさんの言い分はこうです。
「Mさんが蹴り上げる前からみんなでボール遊びをしていたのに、怒られるのがMさんだけはおかしい。私は今までこんなにも怒ったことがない!」

なるほど。確かにAさんの言うことは筋が通っています。
なおたろうは、「ボールが外に出たら危ないと思い、とっさにMさんだけに大声で注意してしまった」と自分の気持ちを伝え、謝って、その場は一旦おさまりました。

その翌週、なおたろうがプレーパークに行くとAさんを含めた数人がブランコで遊んでいて「今、『なおたろうは絶対許せないよね』って話してたんだよ」と教えてくれました。
1週間立ってもAさんの怒りはおさまっておらず、反省の証になおたろうがブランコを押すことが毎週のお約束になりました。
それから3週間、プレーパークわたのはには、せっせと子どものブランコを押すなおたろうの姿がありました。

最初に危ないことをしたのは子どもだから、注意したスタッフは悪くないと思う方もいるかもしれません。
また、「どうして子どものいいなりに?」と思う方もいるかもしれません。

危険な遊びをして注意されたことは、遊びをやめた時点で納得し解決しています。
しかし、その注意の仕方に納得がいかない怒りの感情は、その場では解決されませんでした。
怒りや悲しみなど、感情を抱くのに大人も子どもも関係はありません。
また、おかしいと思ったら子どもでも「おかしい」と伝え、自分に非があると思ったら大人でも謝ります。
子どもも大人も対等な一人の人として、互いが納得のいくまでやり取りを続けることがプレーワーカーとして大切だと感じています。

互いに納得するまで意見を伝え合う経験が真の意味での子どもの協調性(=自分と異なる立場や意見、考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて行動できる能力)を育てていきます。

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