「点」から「面」へ
震災から10年目。
ほぼそれと同じ時間、子どものあそび場&居場所(プレーパーク)の活動を続けてきました。
ここ数年、活動する中で感じてきたことは、
「この活動はもちろん大切だけど、根本的な課題解決にはならない」ということ。
根本的というのは、例えば…
①子どもの居場所が少ない石巻市内に、児童館やプレーパークといった、子どもの居場所が少ない(15万人の人口に対して、公設の児童館が一軒しかありません)
②不登校児童生徒が安心して過ごせる居場所(フリースクールやオルタナティブスクールなど)が、ほとんどない
③地域の人と学校、民間団体などのつながりが少なく、地域で子どもを見守り育てる環境が希薄
これらは大きな課題なので、こどぱにー一団体だけでは、とてもとても解決することはできないことなんですよね~
だから、2~3年前から、同じ思いをもつ人(団体)が募り、ネットワークを組んで、話し合い、アイディアを出し合い、一緒に取り組んでいくことにしました。
月に1~2回、夜な夜な集まり、遅くまで話し合っています。
こどぱにーという団体「点」が、他の「点」と繋がり「線」になり、その線が『面』となって活動を始めています。
そのネットワークを紹介しますね
①石巻のプレーパークと子どもの遊びを考える会(通称:石の会)
2017年6月に、市内の子ども支援団体3団体で設立。
きっかけは市内の子どもたちの
「自分の住んでいる地域にもプレーパークが欲しい」
「子どもがデザインした遊びたくなる公園が欲しい」
「居場所が欲しい」
という声でした。子どもはこれらの声を行政に伝えましたが、あまりいい回答が得られず、
「よーし!子どもが声を発したんだから、次は大人が動く番だね」
ということで設立に至りました。
石の会のミッションは
『石巻市内、1中学校区に1つの“子どもの居場所”をつくる』です。
これまで、
イベント式のプレーパーク「焚火の会」を通じて、住民のニーズ調査や
子どもの保護者や学生、市議会議員などと一緒に「座談会」
これからは、市内で最も子どもの数が多い『蛇田地区』で期限付きのプレーパークを実施するなど、活動は広がってきています。
今回のブログでは、まず石の会を紹介しましたが、次回は
②多様な学びをともにつくる・みやぎネットワーク(不登校に関わるネットワーク)
③渡中学区WWI(わっしょい渡波委員会の略。地域連携)
を紹介しますね。
みんながつながり、同じ方向を見て取り組んでいく活動は、一つの脳みそが何百倍にも増えた感覚です(笑)
楽しいですよ~!!
けろけろ