
プレーパークは、子どもだけじゃなく、私にとっても“育ちの場”でした
6月に開催された「プレーパークありがとうセレモニー」。
今週からは、セレモニーを大人Ver.で振り返るブログを掲載していきます。
まずは、これまでプレーパークの活動に深く関わってくださっていたお母ちゃん
のインタビューをご紹介します。
震災直後、子どもたちの遊び場が何もなかった時代から、地域と一緒に場所を育ててきた日々。
お話の一つひとつに、場への愛情と、子どもたちへの想いがにじんでいました。
娘を遊ばせたくて始めた。でも、それだけじゃなかった。
「最初は、娘のためでした」
そう語ってくれたお母ちゃん。
震災でまちの中に遊び場がなくなってしまった頃、子どもたちがのびのびと過ごせる場所を求めて、プレーパークの立ち上げに関わるようになったそうです。
でも、続けてこうもお話してくださいました。
「実はね…娘にかこつけて、自分が何か新しいことに挑戦してみたかったのかもしれないんです」
震災で生活が大きく揺らぐ中、自分の心のよりどころにもなったプレーパーク。
そこには、“子どもと一緒に”大人も育ち合える関係性が、いつの間にか生まれていたのだと思います。
みんなで作った「スタードーム」
中でも印象に残っている遊具は?という問いに、彼女が即答したのが「スタードーム」。
「寒い日でも雨の日でも、子どもたちが安心して過ごせるようにって、みんなで考えて作ったんです」
完成したときの喜びはひとしおでした。
けれど、間もなくやってきた台風で、スタードームは崩壊…。
それでも諦めず、もう一度立て直しました。
「でも、また台風で壊れちゃって…。それでも、作りたかったんですよね。子どもたちのために」
何度壊れても、また作ろうとする大人たちのまなざし。
その根底には、子どもたちへの深い愛情と、この場を守りたいという想いがあったのだと感じます。
一人で穴を掘った「タイヤ跳び」
もうひとつ、心に残っているエピソードがあります。
「ダンプのタイヤをもらってきて、穴を掘って埋めて、タイヤ跳びを作ったんです。ひとりで」
その表情には、やりきった達成感と、ちょっとした照れ笑いが混じっていました。
誰かに頼まれたわけではなく、ただ“こうしたら楽しいかも”という気持ちから始まった行動。
遊び場を「与える」だけでなく、一緒に「つくる」プロセスこそが、プレーパークの真髄なのだと改めて感じさせられました。
プレーパークがくれたもの
「子どもたちと一緒に、私も成長してきたと思います」
「ここでたくさんの出会いがあって、支え合える仲間もできました」
「子どもだけじゃなくて、大人も居場所がもてるって、大事なことですよね」
プレーパークは、子どもたちのための場所であると同時に、
地域の大人たちが「自分らしく」関われる場所でもありました。
14年間、ありがとう。そして、これからも
今回のセレモニーで語ってくださった言葉の最後は、こんな一言でした。
「14年間、本当にありがとうございました。
次の場所でも、また誰かと一緒に、楽しいことを作っていきたいです」
場所が変わっても、想いは受け継がれていきます。
これまでのプレーパークを一緒に育ててくださった皆さんに、心からの感謝を込めて。
そして、これからまた新たな仲間たちと、子どもたちの育ちを見守り、育てていく未来へ。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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