【代表コラム】プレーパークのお主様『常連』

東日本大震災から13年が経ちました。
大切な家族や友人を亡くされた方にとっては、あっという間の時間だったかもしれません。そして今もなお、昨日のことのように悲しみを抱えている方もたくさんいらっしゃると思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

私が石巻に来たのは2011年3月20日。
初めて訪れた街はまるでゴジラが歩いた後のようで、映画の世界にいると錯覚するほどだったのを今でも鮮明に覚えています。

子どもたちの遊ぶ場所を再開したいという住民の声から、被災した公園をみんなでつくり始めたのが今の『プレーパークわたのは』です。

当時は、プレーパークをつくるつもりはなく、ただただ遊べる場所が必要…と活動していましたが、今では年間延べ3600人以上、0歳から80歳くらいが集う場所となっています。

自分でつくっていて、言うのもおかしいのですが、「よく飽きずに毎週末くるもんだな～」と、3年も4年も、週末には必ずやって来る『常連』が歴代います（笑）
別に広い敷地でもないのに…いつもわいわいと楽しそうになにかしているんですよね～

ここ数年、近隣の家にボールが飛んでいくことから、前のように思い切りボール遊びができなくなっています。

先日、『常連』の子どもに、近くに大きな公園ができることを伝えようとしたら、私が言葉を言い終わらないうちに「いかない」と答えました。

私「別に向こうに（行けといっているわけじゃないよ）」←本当はここまで言いたかった。
子「行かない」
私「ボール遊びしたい時だけ（新しい公園を使ったら？）」
子「行かない。ここがいい」
そのやりとりが面白過ぎて、私は大笑いでした。
私「あんた、そんなにここが好きなんだ～」と言いながら頭をくしゃくしゃになでまわしちゃいました（笑）

この子たちには、プレーパークが大切な場所なんだなぁと、この『場』をつくっていて良かったんだな～　そんな気持ちにさせてくれました。

昔のガキ大将のような存在でもある『常連』は、これからも誕生していきますが、私もしっかりと見届けていこうと思います。

田中雅子（けろ）

※トップの写真「バスケットゴールに注目！彼の芸術作品です（笑）」

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