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あの頃の記憶は今のエネルギー

こんにちは、こどぱにースタッフです。

プレーパーク活動の最初期である2011年からずっと関わってきたAちゃん。
当時6歳だったAちゃんは現在大学生になり、自分の夢に向かって日々頑張っています。
今でも時々帰ってきて、昔と変わらず「ねぇ、けろ聞いてよ~」と話をしてくれます。

今年は放課後児童クラブの臨時職員として夏休みの小学生と存分に遊んでくれました~
子どもだったAちゃんが成長して、今度は支える側になったことに感動です。

そんなAちゃんのプレーパークでのかけがえのない出会いのエピソードをお届けします。

・・・・・

二人の出会いは2011年の終わり。
Aちゃんが6歳、すーさんは…何歳だったのだろう(笑)

すーさんは元大工のおじいちゃん。
週末になると自転車で黄金浜にやって来て、大工道具の使い方を子どもに教えながら、ウッドデッキや看板づくりなど、なんでも一緒にやってくれた人の一人です。

なにもない空き地に、みんなで遊具をつくっていたあの頃。
子どもたちは、いつもすーさんが大工道具を使いこなす姿を真剣に見つめていました。
Aちゃんもその一人です。
ある日、Aちゃんが魚の絵を描いた板を持ってきました。
それをすーさんは見事に手ノコで切り、彼女は「すーさんすごーい♪ ありがとう」ととても嬉しそうに大事にもって帰りました(笑)
そんな、子どもには優しいすーさんがみんな大好きでした。

2017年にすーさんが命の危機に見舞われ、長期入院をしたことがあります。
中学生になっていたAちゃんもとても心配し、一緒にお見舞いにいきました。
Aちゃんがベットに横になるすーさんに声をかけた時、目に涙をためて喜んだすーさんの顔を今でも忘れられません。
嬉しいことに、その後すーさんは回復して、今は老人施設で暮らしています。

コロナの影響で、Aちゃんもすーさんに数年間会えていませんでした。
しかし、大学進学で石巻を離れることが決まったAちゃん。
「すーさんに会いたい」と言ったので施設にお願いをしたのですが、残念ながら叶わず、電話で話しました。

電話越しのすーさんの声は入所前と変わらず元気で、冗談も織り交ぜながらAちゃんに「向こうに行っても元気にやるんだよ~帰ってきたら会いに来てね~」と話していました。

電話を切った後、Aちゃんは「すーさんが元気で安心した。私にとってのおじいちゃんだもん。やっぱりすーさんはすーさんだなぁ。私もがんばろうっと!」

Aちゃんにとってもすーさんにとっても、あの頃から積み重なった思い出が、お互いのエネルギーになっているように見えました。

けろ

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