汚れも気にせず、夢中で遊ぶ姿に学ぶ
私が地域おこし協力隊としてプレーパークに関わるようになって、インターンを含め約4か月。
子どもたちの姿と、それを見守る大人たちの関わりを間近で見ながら、
「プレーパークって何だろう」と考え続けています。
答えはまだはっきりと一つに言い切れないけれど、
そのヒントのような出来事に、何度も出会います。
先日の出来事も、そのひとつでした。
未就学くらいの小さな女の子が、大きな遊具にペンキでお絵描きを始めました。
最初は筆を持って、とても丁寧に、慎重に色を塗っています。
でも、指にペンキがちょんと付いたのをきっかけに、世界が一気に変わりました。
「…あ、これでも塗れる」
そんな表情になったかと思うと、今度は指で塗りはじめ、
さらに手のひらにも絵の具がついて、
ついには両手いっぱい絵の具だらけに。
白くてきれいなお洋服のことも、汚れることも、気にしない。
ただただ夢中になって、色を塗り広げていく。
そのたびに、彼女の笑顔はどんどん大きくなっていきました。
そばで見ていたお母さんも、最初は少し戸惑いながら様子を見ていましたが、
やがて「しょうがないよね。自分がそれでいいんだもんね」と肩の力を抜き、
夢中になって遊ぶ姿をやさしく見守っていました。
気づけば、お母さんも同じように笑顔になっていました。
そのすぐ横で、私はその子と一緒に色を塗っていました。
筆で塗ったり、だんだん指や手のひらに広がっていく絵の具を、ただ一緒に面白がる時間。
そばではお母さんが、必要なときにはそっと支えられる距離で、静かに見守っていました。
その空気のなかに、「大丈夫だよ」という安心感がふわっと漂っているのを感じました。
私はその光景を見て、胸が温かくなりました。
「やってみたい」がちゃんと実現していく瞬間。
誰にも止められず、「ダメ」と言われず、思いきりやってみることが許されている時間。
筆じゃなくてもいい。
はみ出してもいい。
混ざってもいい。
汚れてもいい。
手にペンキがつく感触、色が混ざって広がっていくおどろき、
全部がその子にとっての「楽しい」になっていく。
プレーパークは、そんな体験が自然に生まれる場所。
正解が決められている遊びじゃなくて、
「自分で決めて、自分で広げていく遊び」。
そしてそのそばには、スタッフだけじゃなく、地域の大人たちの姿もあります。
特別な言葉をかけなくても、何かができなくても、
ただ一緒にいて、見守る存在。

「どう関わるのがいいんだろう」と考えながら、
それぞれが自分の形で子どもに寄り添っています。
私もその中の一人として、関わり方を探している途中です。
完璧じゃなくていいし、答えが一つじゃなくてもいい。
そんな大人が少しずつ増えていくことが、きっと子どもたちの力になる。
今は、心からそう感じています。
子どもも大人も安心していられる場を、この地域で少しずつ広げていけるように、協力隊として歩んでいきたいと思います。
石巻市地域おこし協力隊
わらちゃん
