
母として、ひとりの人として、ここにいられた時間
6月に開催された「プレーパークありがとうセレモニー」。
セレモニーを大人Ver.で振り返るブログ 第2弾は
未就学児のお子さんを連れてよく遊びにきてくれていたお二人のお母ちゃん
へのインタビューをご紹介します。
ここで出会えたから、乗り越えられた。
「プレーパークの移転、おめでとうございます。」
そう語り始めたのは、長年この場所に通ってきた一人のお母ちゃん。
「プレーパークわたのはには、たくさんの思い出があります」と、これまでの月日を大切に振り返ってくれました。
子育てのなかで、たくさんの出会いがあり、時に別れがあり、それでも「ここで出会った人たちに支えられてきた」と感じていること。
「今思えば、このつながりがあったからこそ乗り越えられたことがたくさんあります」と語るその言葉には、確かな実感がこもっていました。
「子どもが大きくなり、一人で遊びに行けるようになったけど、当時はここは私自身の居場所でもあったんです。」と語ってくれました。
プレーパークは、子どもたちだけでなく、親にとっても安心できる“居場所”であり続けてきたのだと、あらためて気づかされる瞬間でした。
「母親だからこうあるべき」から、自由になれた
もう一人の常連のお母ちゃんは、かつて子育ての「こうあるべき」に苦しんでいた日々を振り返りました。
「この歳でこれができなきゃ」「お母さんなんだから我慢しなきゃ」——
そんな思いに縛られ、心がしんどくなってしまった時期もあったそうです。
でも、プレーパークに通い始めて出会った他のお母さんたちは、少し違っていました。
「うちはこうしてたよ」「ちょっと買い物に行ってきなよ、子どもは見てるから」
そんな、押しつけがましくない声かけや、さりげないサポートが、どれほど救いになったか——その思いを丁寧に語ってくれました。
ここには、「母親だから」と無理をしなくてもいい空気がありました。
地域全体で、子どもも、そしてお母さん自身も見守り合える、そんな関係性が自然に育まれていたのです。
「子どもだけでなく、母親としての自分、そして一人の女性としての自分も、ここで少しずつ取り戻せた気がします。」
そう語るお母ちゃんの表情には、やわらかく確かな希望が感じられました。
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お二人のお母ちゃんたち、本当にありがとうございました。
14年間、たくさんの親子が笑い、泣き、語り合いながら過ごしてきたプレーパーク。
その時間のなかにあったのは、「居場所って、こういうことなんだ」と、そっと教えてくれる日常の積み重ねでした。
新しい場所でもきっと、また誰かの“ほっとできる居場所”が生まれていくことを信じて。
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