台風19号が去った後・・・。
※台風19号で被災した場所の写真が出てきます。ご注意ください。
台風19号が日本に上陸してから、早1週間が経ちました。今、ボランティアも含めたくさんの人が作業に尽力していいただいているおかげで、少しづつ復旧が進んでいます。
石巻も大変な被害を受けた地域が多く、私たちの活動場所である黄金浜ちびっこあそび場も床下浸水の被害にあいました。
一日中降り続いた雨は膝の高さまでたまり、風で飛ばないようにひっくり返していた重たい机やいすたちを難なく流していってしまいました。
たき火に使うための木を保管していた木の倉庫は壊れ、図書館は床上浸水しダメになった本もありました。
幸いだったのが、水が綺麗で泥や土砂がほとんどなかった事。
いたるところに水たまりができていましたが、あそび場の草や土が泥をかぶるという事はありませんでした。床下も見てみましたが、泥は全く溜まっていませんでした。
台風の次の日はあそび場をお休みして、あそび場の復旧作業が始まりました。
中でも一番大変だったのはこいつ。
灰色倉庫の前に掘られた大きな穴には水がこれでもかというほど溜まっており、ちょっとしたプールになっていました。
かなり深く、子どもが溺れてしまったり、水の中に何が入っているのか分からない(ガラスなどの危険物など)ので急遽人力で水をかき出すことになりました。
水のかき出しが始まった時、そこに頼もしい助っ人が!
タンク車に乗って来てくれた人?ボランティアの方々?
いえいえ!そこに駆け付けてくれたのは近くに住む子どもたちでした!!!
自分の家がなんとか大丈夫だった子どもたちがあそび場に来てくれて、復旧作業を手伝ってくれたのです!
しかも子どもたちは頭が柔らかい。
スタッフが素直にバケツに水を汲んで側溝に運んでいたのを見て、ただバケツで汲んで側溝までもっていったのでは効率が悪く疲れるだけだと、天秤棒のようなものをつくり自分が疲れにくい方法で運ぶ子や、台車に大量のバケツを乗せ、少ない回数で一気に運ぶ子が出てきました。
最終的には流しそうめんの要領で雨どいで水路をつくり、バケツに汲んだ水をそのまま側溝に流せるようにしていました。
その子どもたちの発想力と尽力のおかげで水かきは想像以上の速さで終わりました。
それに加えて、私は今回子どもたちに教えてもらいました。
年齢・性別関係なく助け合う事の大切さと、助けられたときの嬉しさや安心感を。
子どもたち本当にありがとう!!
そして現在、あそび場の復旧作業が終わり、今週の火曜日から通常通り行っています。
また、私たちが復旧作業を子どもたちに支えられたように、今度は私たちスタッフが地域の方たちを支えたいと可能な限りボランティア活動に参加しています。
その方々にとって、少しでもより良い明日を目指して・・・。
(わこう)