
【こどぱにー通信】だんごむし 春号Vol.46
〇代表のコラム
「たくさんの初体験が始まるよ~」(けろ)
〇チャリティ企画現代国際巨匠絵画展
「チャリティ企画現代国際巨匠絵画展&あーとわーくぱーくご報告」(なおたろう)
〇ごちゃまぜプロジェクト
「其の4:新拠点の土地が確定!」(けろ)
〇フリースクールぽはっく
「学びサポートセンターCOILと交流会!」(わこう)
「雪だるまつくーろー!」(みと)
「子どもの進む道」(わこう)
〇ピカリこらむ
「其の12:本人の気持ちと母の気持ち」(けろ)
〇放課後児童クラブ
「子どもが安心して楽しめる『場』づくり」(よねよね)
〇プレーパークわたのは/ひがこー
「遊びに年齢は関係ない」(ちゃんゆみ)
「鬼ごっこは奥が深い」(ゆうじろう)
「水溜めゲーム」(かっちゃん)
〇ご報告いろいろ
「集え!全国のフリースクール」(ロッキー)
「岐阜県で講演会『自分で育つ子どもの力』」(けろ)
「こどぱにー卒業のごあいさつ」(かっちゃん)
〇事務局からのお知らせ
「”みやぎチャレンジプロジェクト”のご報告とお礼」(みー)
「お話会&”不登校”親の会開催のご案内」(みー)
「『ラジオ石巻』放送決定」 (みー)
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だんごむし春号Vol.46(←クリックで「こどぱにー通信」へ)
たくさんの初体験が始まるよ~
プレーパークわたのは(以下『プレわた』)の移転と同時に始まる『ごちゃまぜプロジェクト』は、誰もが来ることができて、誰にとっても居心地のいい場所です。
2011年の夏、今のプレわたは、なにもない更地でした。
そして、そこに来る子どもや大人たちと遊具や設備、約束ごとをつくってきました。
ごちゃまぜプロジェクトが始まる新拠点では、14年前同様、なにもない更地からみんなでつくるのですが(前号の代表コラムでも紹介)、今来ている子どもたちは「自分たちでプレーパークをつくる」という言葉にイメージがわかない様子で、「えー建物ないの?やだ~」「つくるのなんて面倒くさい」と吠えています(笑)
でもやっぱり、すごーーーーーく気になるのか
「場所どこ?ここ(プレわた)からどれくらいかかるかな?」「ビニールハウスの広さはどれくらい?」と、毎回いろいろな子が同じことを聞いてきます。
距離が気になった子は、自転車で時間を計り「信号も止まって、一時停止もして、普通に走って11分だった」と報告してきました。
自分たちの“遊びのテリトリー”内にあることがわかり安心している様子です。
そして、かまどで火をおこしてご飯をつくることを、今の子どもはプレわたで経験していません。
「新しい場所では、毎回火をおこすんだよ~」という私の言葉に、「おれ、棒一本で火をおこしたことあるからできるできる♪」と嬉しそうに答えながら、「1時間かかったけどね」と言葉を付け加えたその子に、「いつまでたってもご飯くえねーじゃん」とつっこむ周りの子どもたち(笑)
薪を割って火をおこしてご飯をつくる…それもピンとこない様子です。
これからたくさんの『初体験』が始まります。
なにもない場所に、自分たちが考えてつくっていく体験…これってすごく貴重なことですよね。
完成図を誰も知らない…ワクワクですね♪
2025年3月7日~3月9日の3日間、マルホンまきあーとテラスにてチャリティ企画『現代国際巨匠絵画展』&『あーとわーくぱーく』を開催しました。
62名の実行委員メンバーと来場者1,200名を超える方々と素晴らしい時間を共有することができました。心から感謝申し上げます。 (なおたろう)
当日の雰囲気は、“theこどぱにー”
会場には子どもたちの笑い声が響き、来場者とスタッフが自然に会話を交わす、温かい空気が流れていました。
作品を前に語り合ったり、「あーとわーくぱーく」で一緒に遊んだり、こどぱにーらしい“ごちゃまぜ”な交流があちこちで生まれ、アートを通して人と人がつながる空間は、まさに“theこどぱにー”な一日。
訪れた人それぞれの心に、やさしい余韻を残す時間となりました。
(写真)
チャリティ企画の寄付額ご報告
本会への寄付額は合計906,665円でした。ありがとうございます!!
絵画売上の10%の寄付: 682,000円
出店者売上の10%と募金: 224,665円
また、絵画の売上の1%と会期中の募金110,618円、合計178,818円を能登半島の子ども支援団体に送金させていただきます。
絵画展を一緒につくったメンバーご紹介
東日本自動車㈱、ヒノケン株式会社、快笑整体院、
KAZE-NOKO Forest PreSchool、JAZZ MOFOS、ヨガスタジオHARERU、
㈲鈴木自動車整備工場、おしゃべりサロンはらっぱ、パブロ・ピカソ
土屋聡、KAZU、マー君、横山彰子(ふった)、前田麻理、おんちゃんししょう、前田麻理、きみじっち、平井希美枝、小野眞理、菅原聖人、山豊の娘、佐藤友視、ゆいと、米倉眞喜子、小野誠一、瀬戸口美里、ゆう、まい、なぎさ、しおん、ひなた、ゆりこ、すばる、いつき、宇都宮弘和、きいちゃみ、みよ、るりるり、おやさい、めあ、こうせい、サラダチキン、ぽはっく親子、谷祐輔、谷碧、谷燎、ののか、ようた、みち、みと、松本つばさ、堀込亘、今野歩、齋藤寛子、あっぷるぷらす、まっちゃん八百屋、パーラー山と田んぼ、まきボラかのん、おいも家、ちゃぶ家うさぎ、季節のおいしい食卓SONO、NPO法人にじいろクレヨン、チアダンスチームRubies
そして、実行委員長はえりっちょ、事務局はなおたろうでした。
みなさんありがとうございました。
其の4:新拠点の土地が確定!
赤ちゃんからお年寄りまで、誰もが集えるプレーパークが新たな場所で始まります。
その実現に向けて2024年の春から動いていて、今回は報告『其の4』です。
新拠点の土地が決定♪ ちゃくちゃくと準備が進んでいますよ~ (けろ)
▷新拠点の土地が確定しました♪
3月中旬、農地転用の許可がおりたので、あとは持ち主さんとの手続きが完了すれば、『新拠点への道のり第一弾』は終了です。
場所は、石巻市渡波地区の渡波中学校のちょっと奥の方。
広さは500坪。第二弾が無事完了したら750坪になります。
そして『第三弾』も?それは、これからのお楽しみ♪
さぁ~これから土地の整備が始まりますよ~
▷ビニールハウスがほっとさせてくれる場に・・・
新拠点は市街化調整区域のため建物が建てられません。
でもビニールハウスならOKとのことなのでいろいろ探してみました♪
そして出会ったのが『木製ビニールハウス』
温かみがあって、室内も改造しやすいの。
ご縁があれば、岩手県から譲り受けられそうです。広さは30坪以上あるな~むちゃ広い~。
この広さがあれば、子どもだけでなく地域のおじいちゃんもおばあちゃんも、未就学児親子もみーんないっぺんに集うことができるよ~ 楽しみだぁ
▷プレわたありがとうセレモニー
14年間、子どもの遊びと居場所であり続けてくれた“プレーパークわたのは”には感謝しかありません。
そんなプレわたに『ありがとう』の気持ちを込めてセレモニーを開催します。
これから子どもと企画を進めていきます。
盛りだくさんの企画になりますので、みなさん是非いらしてくださいね。
詳細はHPやメルマガでお伝えします♪
学びサポートセンターCOILと交流会!
『不登校』の子どもに向けて“学習機会の確保”と“社会的自立に向けた支援”を目的に、石巻市運営の『学びサポートセンターCOIL』。
そんなCOILと1月に交流会を開催しました。
COILとぽはっくの子どもたちが企画を一緒に話合い、当日の運営も行いました。
お菓子つかみ競争や洗濯ばさみ鬼ごっこ、椅子取りゲームなど、企画した子どもたちの想像力が発揮された種目ばかりでみんな楽しそう!
最初はみんな初めてで緊張していましたが、ゲームが進むにつれて打ち解けていき、最後にはごちゃまぜでお昼ご飯を食べていました。
12月に宮城県内のフリースクール合同合宿に続き、『学校に行かない選択』をした子ども同士の交流という、とても貴重な機会となりました!
(わこう)
雪だるまつくーろー!
今年はあまり雪が降らない年でしたね。
そんな中、雪が降った日は子どもたちは大はしゃぎでお外へ飛びだします。
まずは、どこの場所が一番雪が積もっているか、雪探しから始まりました。
雪だるまを誰が一番大きく作れるかを競争したり、小さな雪玉を転がして巨大な雪玉(多分1mはありました!)を作ってスタッフたちに見せようと試行錯誤をしながら近くの公園からぽはっくへ運んだり、雪合戦では自分たちでルールを決めて合戦するなど、子どもの発想力って無限大!と、完成した3段のかわいい雪だるまを見て改めて思ったのでした。
(みと)
子どもの進む道
今年度も受験シーズンが終わり、2名が高校へ見事合格しました!
面接練習では、最初は入室・退出もうまくいかず何度も練習し、面接の回答を考えるのが難しくて、「もう嫌だー!」と言うことも。
それでも本番前日は何も言わず集中して、最後の追い込みに勉強や面接練習をしていました。
2人は、面接練習の中で「興味のある料理を学びたい」「やりたいことがまだないから高校で様々なことに挑戦して自分のやりたいことを見つけたい」と志望動機を話していました。
それぞれが自分の進みたい道を考え、進み始めています。
そんな子どもたちをこれからも見守り、必要なときは力になりたいと思っています。
いつでもぽはっくに帰ってきていいからね!
(わこう)
本人の気持ちと母の気持ち
春は、新たな環境や自分で決めた道に向かって進みだす時期でもあります。
今回は、ぽはっくを経由して、自分の道を進みつづけるA君と、学校に行かない我が子を見守り続けたA君のお母さんの声をお届けします。
①学校に行かなくなった時の気持ちは?
②ぽはっくに通っていた時の気持ちは?
③今はどんな気持ち?
この後、「当時の自分と同じ境遇の人に伝えたいことは?」と話しは続きます。
これらは、今後こどぱにーYoutubeチャンネルに動画を投稿していくので、全部聞きたい方はチャンネル登録をしてお待ちください~♪
(けろ)
子どもが安心して楽しめる『場』づくり
児童クラブは、子どもたちの自由な発想を尊重しながらも、スタッフの視点を通じて安全や成長を見守る場として、両者の目線を融合させる重要な役割を果たしていると思います。
ある日、校庭で異学年の子どもたちが鬼ごっこをして遊んでいました。
校庭全体を使っている中で、私は「築山にとがっている石はないか」「土がぬかるんでいて滑りやすい所はないか」を探して見回っていきます。
こうして、子どもたちは異学年と遊ぶ楽しさや学年を隔てて関わる中で社会性を学び、スタッフは、あらかじめケガなどのリスク管理と全体を見ながら遊ぶ環境作りを楽しむ。
子どもの自由な目線とスタッフの配慮が交わることで、遊びが学びや成長の場として、さらに深みを増しているなと感じました。
児童クラブは、子どもたちが安心して楽しみながら成長できる貴重な環境です。
その価値を保護者や地域に伝えることで、さらに多くの支援と理解を得られる環境を整えていきたいです。
(よねよね)
昨年からプレわたを担当している二人に会報誌の原稿をお願いしたら、二人とも“鬼ごっこ”を通じて見える子どもの世界を書いていました。
なので、今回のプレわた記事は“鬼ごっこ集”でおおくりします♪
プレわた:遊びに年齢は関係ない
この日は未就学児から中学生まで色々な世代が遊びに来ていた日。
中1の男の子が、みんなに向かって、「おーい、鬼ごっこする人~?」と呼びかけると、「はーい!!!」とみんな集まって来ました。
その時、その場所に偶然集まった子ども達。
名前を知っている人も知らない人も、学年も、そんなの関係なく、20人くらいで鬼ごっこが始まりました。
一緒に楽しむことに年齢なんて関係ないよね。
小さい子には、ちょっと手加減したり、中学生が本気で逃げ回ったり、子どもたちは子どもたちなりに、遊びという中でたくさんの社会性を養っているなと感じたひとときでした!
(ちゃんゆみ)
プレわた:鬼ごっこは奥が深い
「鬼ごっこやるヤツ集まれーーー!」
中学生の声かけにわらわらと集う小学低学年から中学生の子どもたち。
“変わり鬼”からはじまり、“増やし鬼”になり、“ドロケイ”に変化していき、たまに転びながらも、素早く起き上がり走り始める子どもたち。
ルールも合意形成を取りながら生き物のように変化していき、ごくごく自然に年齢も性別も超えたやり取りがここにはある。
多様性を認め合い、様々な壁をぶち破るヒントは子どもたちの遊びに詰まっている…
そんな事を思いながら、こんなに鬼ごっこって疲れたっけ?と一人息が切れる新人スタッフのわたし。
鬼ごっこは奥が深い。
(ゆうじろう)
ひがこー:水溜めゲーム
先日、激しい雨が降った日に子どもと藤棚にブルーシートを掛けて雨宿りをしていました。
屋根を作ってから少し時間が経った頃、「雨の重さでシートが落ちてこないかな」「屋根が落ちてくる前に水を落としちゃおうぜ」という会話が聞こえてきました。
その後、男の子たちは傘でシートを一突きし、雨水が滝のように流れ落ちる様子を見て大盛り上がり!
傘でつつく役と砂場用の桶で受けとめる役を交代しながら「水溜めゲーム」が始まりました。
雨という一見マイナスな環境を利用して遊ぶ様子に「子どもはどんな環境でも自分で自分を楽しませる力を持っているな」と感じました。
(かっちゃん)
集え!全国のフリースクール!
毎年日本のどこかで開催されている『JDECフリースクール全国大会』。
今年は兵庫県神戸市で開催され、私も実行委員として参加しました♪
今年のテーマは「フリースクールの可能性を広げる」。
全国各地で子どもの居場所づくりをしている人、これからフリースクールをつくろうとしている人などが集まり、子どもの多様な学びについて理解を深めました。
基調講演の講師は、認定NPO法人フリースペースたまりばの西野博之さん。
西野さんのお話は「パワーの塊」。
講演内容が学びにつながったことはもちろん、「聞いているだけで勇気づけられる」そんなお話でした!
全国には約35万人の『不登校』児童生徒がいます。
今回の学びとフリースクール同士の繋がりが生かせる活動にしていきたいです。
(ロッキー)
岐阜県で講演会『自分で育つ子どもの力』
岐阜県子ども支援ネットワーク形成研修の講師としてお話をしてきました。
森の幼稚園やフリースクール、子どもの居場所づくりをおこなっている人が参加され、講演後のディスカッションでは『不登校』児童生徒への関わり方や運営資金の調達方法など、お互いの情報交換もできて深みある時間でした。
石巻から遠く離れていても、同様の課題感をもって活動する『同士』に出会えた感覚で、これからの活動が楽しみです♪
(けろ)
こどぱにー卒業のごあいさつ
こんにちは。プレーパーク担当の”かっちゃん”こと勝又大海です。
2023年4月から2年間働かせていただいたこどぱにーを、3月末で退職することになりました。
「子どもが安心して育つための環境の一部になりたいな」と思いながら現場に入っていたのですが、たくさんの出会いや経験をもたらせてくれたあそび場はいつのまにか私にとってすごく大切で大好きな居場所となっていました。
4月からは地域の大人のひとりとして子どもたちを見守っていけたらと思います。
『ごちゃまぜプロジェクト』で動いている新たなプレーパークにも遊びに行くので引き続きよろしくお願いします。
(かっちゃん)
「みやぎチャレンジプロジェクト」のご報告とお礼
2024年12月1日~2025年2月28日の3ヶ月間、“ごちゃまぜプロジェクト“始動のための募金活動を実施しました。
※“ごちゃまぜプロジェクト”の詳細はこちらをご覧ください。
その結果、みなさまのご支援とご協力のおかげで、総額2,084,695円の募金が集まり、目標を達成することができました。
寄付をしてくださった方、Facebookをシェアしてくださった方、募金箱を設置してくださった方など、みなさまの温かいご支援が大きな力となりました。スタッフ一同心より感謝申し上げます。
今年の夏頃、新たな場所へプレーパークを移転し、『子どもと地域住民が安心して過ごせる居場所』をつくっていきます。
どんなプレーパークが生まれるか、温かく見守っていただけると嬉しいです。
これからの展開をどうぞお楽しみに~!
(みー)
お話会&『不登校』親の会開催のご案内
~経験者は語る「学校に行かなくなった私だって大丈夫」~(仮称)
◆日時:2025年6月28日(土)
◆会場:石巻市ささえあいセンター(予定)
◆定員:50名
◆講師:武山理恵さん
ふとうこうカフェin仙台代表理事、多様な学びを共につく
る・みやぎネットワーク共同代表、NPO法人登校拒否・不登校
を考える全国ネットワーク理事
◆お申込み・お問い合わせ
まずは石巻から『不登校』という言葉をなくしたいネットワーク
MAIL:ishi.ma.iine55@gmail.com
『ラジオ石巻』放送決定
4月からこどぱにーがラジオ石巻(76.4MHz)に登場します!
代表の田中が、子どもにとっての遊びの大切さや大人の役割、心のサポートについてお話しします。
ぜひお聞きください(^ ^)
また、ラジオ音声に関しては、こどぱにーYoutubeチャンネルにも投稿予定です。
チャンネル登録をすると投稿通知がいきますので、是非ご登録ください!
◆番組名:こども∞感ぱにーの「遊び」×「学び」×「心のサポート」
◆日時:毎月第2・4水曜日 18:30~19:00
【再放送】同週日曜日 10:30~11:00
◆放送局:ラジオ石巻(76.4MHz)