けろちゃんインタビュー記事

【スタッフインタビュー!】Vol.1 けろちゃん

【すべての命を大切にしたい】けろちゃんインタビュー

最初から最後まで笑顔で話してくれた、けろちゃん。特に、「あそび」の話になると本当にキラキラしていて惹き込まれてしまいました。背景に綺麗な青い海が見えた気がします!そんなけろちゃんの圧倒的な魅力は「すべての命」を大切にするからこそ、生まれるんだろうなと思いました。(なつき) こどぱにーを始めるようになったきっかけ 石巻に来る前 けろちゃんの「キーワード」とあそび場 人生で大切にしていること こどぱにースタッフの雰囲気

ーーこどぱにーを始めるようになったきっかけを教えてください

けろちゃん:震災の時、ボランティアとして石巻に来ました。その時に、子どもたちどこに行ったのだろうと気になっていたんだよね。実際、こどもたちは隅っこの方にひっそりといた。走り回れる、遊べる場がなかったから。そうすると、地域、保護者から地域の公園を再開させたいという声が上がってくるようになって、だから、プレーパークわたのはを始めました。そこから1年半くらいしてからこどぱにーを立ち上げたかな。こんなに長く石巻にいるつもりもなくて、こんなに1つの場にいたことがないから驚いてる!

ーー震災をきっかけに石巻に来るまではどんなことをしていたんですか?

けろちゃん:もともと東京育ちで、石巻に来る直前は長野にいたの。自然で過ごすのが好きで、長野の山奥で寄宿制のフリースクールにいたかな。 なつき:  もともと子ども関係のお仕事をしていたんですね。 けろちゃん:資格でいうと保育士を持ってて。資格を取った後は、児童施設で働いていた。海関係の仕事もしていたな。海の中って特別な世界だと思わない?海外に一人旅していた時も、よく海に入っていたな。海が大好きで、そんな自然を残したいと思って、初めてNPOに入ったかな。こどぱにーを始める前は3つのNPOにいました。2つが海関係だけど、そこでも子どもとは関りがあったかな~。 うみ:   けろちゃんのキーワードは「自然」「子ども」なんですね!

ーー「自然」や「子ども」というけろちゃんのキーワードは、どうあそび場につながっていると思いますか?

けろちゃん:あそびってそもそも無形だと思うの。もちろん、子どもはおもちゃで遊ぶのも好きだよ。でも、土、水、木、火、風とか無形のものがあればあそびは広がっていく。あそびの可能性は無限大。子どものイマジネーション次第。無形のものがあれば、子どものやりたいことをすぐ形にしていける。 なつき: 現地入りした時、私も井戸で遊びたくなったな~ けろちゃん:水もいろんなものに使えるよね。土と混ぜたら団子ができたり、多かったらドロドロになったり、触った感触が気持ちよかったり。こどぱにーのプレーパークだと、1m掘れば水が出てくる。子どもに井戸にしない?と言われることもあって。井戸があれば子供に好きに使えるから、3年前に地域の漁師さんとあの井戸を掘ったんだよ。 うみ:そこで地域のつながりがあるのっていいですよね! けろちゃん:本当にありがたいね。なかなかうまくいかなくて最後の1回穴掘りをやったら水が出てみんな大興奮!

ーーけろちゃんの人生において大切にしていることは?

けろちゃん:いっぱいあるなぁ。一番最初に出てきた言葉は「すべての命」。自然の中にも命があるでしょ。その一つが人間。いろんな命と生活をしている中で、いろんな命に尊厳をもって、感謝の気持ちをもって生きていくのを大切にしている。おてんとうさま(川、森、海などの自然)。自然の恵みの中で生かしてもらっている中で、そのすべての命を大事にしている。こどぱにーを始める前も今も、身近に自然があって、子どもがそういう中でいろんな命に囲まれて生きてるんだって思ったときに元気のパワーになるなって。元気がなくなった時はよく海に入っていたな。海に潜って海の生物ももこうやって生きているんだなぁって感じる。 うみ: そうところに、けろちゃんの遊び心、子ども心を感じます! けろちゃん:子どもも悩みながら生活している。その支えになれればなぁと思ってます。

ーー最後に、こどぱにースタッフの雰囲気を教えてください!

けろちゃん:一言でいうと熱いね。会社と同じように、こどぱにーだって一つの組織。でも、NPOだからこそ、それぞれが自分の中のミッションに挑戦できるなぁって。そのミッションも人によって違っていてよくて、一人ひとりが考えてそれぞれのやり方でゴールを目指している。それぞれが思いをもってやっていて、自分の想像できないくらい悩んでいたり。すごいなって思う。育とうとしている芽をつぶさないように、やってみたいことをこどぱにーで実現できる。それから、すごく優しい。お互いを思いやったりがスタッフ間でもある。それが魅力じゃないかな。