「勉強やめなさい!」VS「勉強する!」
こんにちは、こどぱにースタッフです。
10月になり、今年度も残り半年になりました。
中学3年生は高校受験に向けて勉強にスパートをかける時期かもしれません。
当会のフリースクールでも受験に向けて勉強をしている子どもの姿を見ます。
しかしながら、私たちは子どもに「勉強をしなさい!」とは言いません。
本人に勉強の意志がないのに、周りが無理に勉強をさせても身にならないことを知っているからです。
今回はフリースクールぽはっくでの勉強に関するエピソードを紹介したいと思います。
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ある年、ぽはっくには中学三年生が四人いました。
彼女たちは勉強が好きな方ではなく、勉強する姿をあまり見かけませんでした。
そんな彼女たちの受験も終わり「問題が解けなかった…」と言いながら落ち込む子どもたち。
そして合格発表当日。無事合格した彼女たちはとても良い顔をしていました。
自分で決めた志望校への合格は、自分の新しい道が開けた瞬間ですからね。
その次の週のぽはっくでのことです。
いつも彼女たちが団欒している部屋に行くと、真剣な顔をして勉強をしていました。
次の日も、その次の日も…。
高校から出された大量の課題を毎回持ってきては、分からない問題はスタッフに教えてもらい自力で解いているのです。
「なんと~っ、勉強してる~!」と驚いていると、一人の子が「課題はやらないといけないからさ、家でもずっと勉強してるよ」と教えてくれました。
彼女たちは『自分のための勉強』を始めたのです。
誰に指示されたわけでもなく、自分に必要なことを自分で選んだのです。
長年子どもと関わる中で、『自分で決める』ことがどんなに大切か、子どもの姿から学ばせてもらっています。
もし私が「勉強をやめなさい」と言っても、彼女たちは決して勉強をやめなかったでしょう。それは「勉強しなさい」と言ってもやらないことと一緒なんですよね。
「子どもの可能性を信じる大人であり続ける」
これはこどぱにーがミッションとして掲げている言葉です。
自分で決めるということは、そこに自分の意志が存在し、自分に責任を持つことです。
そして、もしそれがうまくいかなくても、その子には既に次を考える力が備わっています。
これが子どもの自立への第一歩になります。
だからこそ私たちは『子ども自身が選択する』を大切にしています。
そして、私たちはその子どもの可能性を信じて見守り、彼女たちが必要とするときにいつでも手を差し伸べられる存在であり続けています。
けろ
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フリースクールぽはっくでは、子どもの意見を尊重しながら、子どもが社会で自立していくためのサポートを、保護者と共に考えながらおこなっています。
学校に行けなくて悩んでいる子どもには、学校以外の学び場を。フリースクールは、不登校の子どもが通う学び場のひとつです。もし今、学校に行くのが辛い、行きたくないと感じているなら、一度フリースクールに通ってみませんか?
私たちフリースクールぽはっくは、いつでも皆さんをお待ちしています!
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