石巻で挑戦する、食を通じた子どもと地域がつながる居場所づくり
今日は、9月から石巻市のインターン生として、こどぱにーに来てくれていて、12月から正式に石巻市の地域おこし協力隊になりました「わらちゃん」こと菅原遥さんより、ご挨拶を兼ねて、メッセージをいただいたので、ご覧ください。
はじめまして。
石巻市地域おこし協力隊として、こどぱにーで活動を始めました菅原遥です。
「わらちゃん」と覚えていただけたら嬉しいです。
まずは、自己紹介を兼ねて、私の幼少期のことを少しお話しします。
私は小学校5・6年生の頃、不登校を経験しました。
理由は、友人関係のトラブルでした。当時は、学校に行くことが怖く、「行きたくない気持ち」と「行かなければいけない気持ち」の間でもやもやが大きくなり、体調にも影響が出て、登校したり休んだりを繰り返していました。
当時は、学校に行けない自分を責め、両親に申し訳ないと思っていたし、「どうして自分はこうなんだろう」と後ろ向きな考えに囚われていました。
けれど大人になるにつれ、
「学校に行けなかった私が悪かったわけではない」
「学校以外にも安心して過ごせる居場所があれば、違う景色が見えたかもしれない」
そう思えるようになりました。
その気づきが、ずっと心の底にあり、別の仕事をしながらも消えることはありませんでした。
これが「子どもたちの居場所づくりに関わりたい」という気持ちの原点です。
9月からインターン生として関わったこども∞感ぱにーでは、子ども一人ひとりの“やってみたい”を尊重し、子どもの可能性を信じることが大切にされています。
スタッフの方が、子どもが自分のペースで挑戦したり、失敗できるように支え、見守っている姿が印象的で、「こういう場所があったら救われる子がいる」と実感しました。
私はこれからの3年間、こどぱにーの遊びや居場所に“食”の要素を加える挑戦をしてみたいと思っています。
「今日何も食べていないんだ」
「朝起きたら誰もいなくて、家に食べ物がなかった」
そんな子どもの声もあると伺いました。
私は、子どもの貧困に気づき、地域で支えられる環境をつくっていきたいと考えています。
まずは、プレーパークの遊びの延長として、子どもたちと畑づくりに挑戦したいと思っています。
土に触れ、育て、収穫し、食べる。その一連の流れが、子どもたちの“遊び”や“居場所”になっていくと感じています。
畑は地域の方に教えてもらいながら一緒に進め、育てた野菜は、地域のお母さんやお父さんと一緒に料理し、みんなで食べる。足りないときは分け合う。そうした時間の中に、食の大切さや人とのつながりが自然と生まれるはずです。
こうした流れをひとつにつないで、“体験型の子ども食堂”という形で育てていけたらと思っています。
子どもや地域が“お客さん”ではなく、“一緒に場をつくる仲間”として関われる。
遊びや食を通して顔の見える関係を育み、困っている子にそっと手を伸ばせるような地域をつくっていきたいです。
…ここまで、長く語りましたが、地域おこし協力隊としての3年間、どこまでできるのかは自分でもまだ未知数です。
ですが、やってみたいことを全部やって、たくさん葛藤して、その姿を子どもたちへの「何でも挑戦していいんだよ」というメッセージになればいいなと思っています。
これからどうぞよろしくお願いいたします!
石巻市地域おこし協力隊
菅原 遥
皆さん、わらちゃんをよろしくお願いいたします!
