【こどぱにー設立12周年特別コラム】昔子どもだった子からのバトンリレー
こんにちは、こども∞感ぱにーの田中雅子です。
寒い日が続いていますが、体調など崩されていませんか?
本日、こども∞感ぱにーは設立から12年を迎えました。
東日本大震災で子どもの遊び場と居場所が姿を消したことから、今のプレーパークの活動が始まり、今ではフリースクールと放課後児童クラブを合わせた、3つの居場所事業が活動の柱となっています。
これまで、プレーパークとフリースクールを通じて、延55,000人以上の子どもたちと出会ってきました。
12年前に小学生だった子が、今では大学生や社会人、なかには母親になった子もいます。
昔子どもだったOBのなかには、私たちに近況報告やお悩み相談をしに来る子が何人もいます。
仕事帰りに「ただいま~」と立ち寄っては、小・中学生と遊んだり、おしゃべりをしていく子もいるので、夕方は賑やかになります。
子ども曰く、「ここは実家」だそうです(笑)
少し前、つらいことが重なり元気をなくしている中学生Sくんを気晴らしにドライブに誘い、ほかの子たちが釣りをしている場所に連れて行ったことがあります。
そこには、社会人OBのKくんが小中学生に釣りを教えに来ていました。
KくんとSくんは仲がいいのですが、この時硬い表情のSくんを見つけて近づくと、「お前にだから貸すよ」と自分が大切にしているスピーカーをと手渡しました。
帰りの車の中でSくんは、そのスピーカーを抱きながら「俺、ここのフリースクールがなかったら生きていない」と小さな声で呟き、険しかった表情が柔らかくなっていたのをよく覚えています。
数年前はKくんもSくんと同じ年齢でした。
当時はKくんより年上のOBがほとんどいなかったので、『昔こどもだった子』が『今の子』の支えになり始めたのは最近のことです。
未来に不安を抱えている子の前に、ひとつのレールが現れて、よく見るとOBが歩いている…そんな風景が私にはみえています。
「不安にならなくて大丈夫」という私の言葉より、『不登校』という同じレールを歩いてきたOBの『背中』を見た方が何倍も安心できて、そこに言葉はいらないのかもしれません。
『昔の子』が『今の子』にバトンを渡すように、次の世代に受け継がれていくのだと思います。
こどぱにーの活動を通じて、多くの子どもの成長を見守らせていただいています。
私は約25年間、子どもに関わる仕事に就かせていただきました。
逆に言うと『子どものこと』しかわからない私です(笑)
これまでみなさんが、こどぱにーの活動に賛同し共感してご支援くださったからこそ、子どもたちはそれぞれの道を歩むことができているんだな…と思うと、感謝しかありません。
子どもの育つ力を信じて、バトンの輪を広げながらこれからも活動していきたいと思いますので、これからも支えていただけたら幸いです。
長文となりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
特定非営利活動法人こども∞(むげん)感ぱにー
代表理事 田中雅子(通称けろ)
みやぎチャレンジプロジェクトへの寄付のお願い
こどぱにーでは、2/28㈬まで「みやぎチャレンジプロジェクト」に挑戦しています。
新事業「ごちゃまぜプロジェクト」の活動を行うための寄付企画で、目標金額は200万円です。
新事業では、プレーパークなど『子どもと地域住民の居場所』を通じた、子どもの孤立に寄り添った地域協働型の包括支援を行います。
▼みやぎチャレンジプロジェクトページ
http://akaihane-miyagi.or.jp/challenge/org09
▼新事業「ごちゃまぜプロジェクト」について
https://codopany.org/2024/11/14/newproject01/
継続寄付のお願い
私たちの活動は多くの方の寄付に支えられています。子どもたちの「いま」と「これから」をわたしたちと一緒に支えませんか。サポーターを大募集しています!
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