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プレーパークわたのはの、山ちゃんという「当たり前」

以前、「あって・いて…当たり前」という題で、子どもにとってこの場所(プレーパークやフリースクール)も私たちも『あって当たり前の場所』『いて当たり前の人』について書かせていただきました。
これを書かせてもらった時と、少し意味合いが変わるかもしれませんが、プレーパークわたのは(以下「プレわた」)に、『いて当たり前の人』が天国に逝きました。

彼の名前は“やまちゃん”。

7年前から、週に4日はプレわたにやってくるおじちゃんで、ちびっ子たちを可愛がり、一緒に遊んでくれる人でした。
未就学児のお母ちゃん達がおしゃべりに華を咲かせる横で、山ちゃんはよちよち歩きのちびっ子をあやしてくれました。
元板前の山ちゃんがつくる茶碗蒸しが子どもたちは大好きでした。お母ちゃん達に、魚のさばき方&お料理方法を教えてくれました。
たくさんの子どもの「じっじ(おじいちゃん)」で、みんなにとって大切な存在だったと思います。
山ちゃんとの思い出は、100ページあっても足りないくらい、同じ時間を過ごした人だったなぁと、改めて感じています。

山ちゃんが天国に逝った翌日。プレわたの子ども達に知らせると、いつも山ちゃんと遊んでいた子の一人が驚いて泣きだしました。
「えーっ、山ちゃん死んじゃったの?もう山ちゃんに会えないの?そんなの嫌だよ」
その後少しして、持っていたおせんべいを空に向かって「山ちゃんに届け!山ちゃんにあげる!」と言いながら投げていました。そんな姿を見て私は号泣。

山ちゃん、おせんべいちゃんとキャッチできた?
やまちゃーん!山ちゃんがいなくなって寂しいよ。
いるのが当たり前なのに、勝手にいなくならないで~

いて当たり前の人がいなくなるということは、新しい当たり前が始まるということ。わかっているけど、理屈じゃないのです…
だから、ゆっくり時間をかけて、山ちゃんの思い出話をたくさんしながら…その新しい当たり前に慣れていこうと思います。

週末になると、山ちゃんを大好きだった子どもが、プレわたに咲くお花を摘んで、おやつと一緒に写真の前に飾っています。こんな感じで少しずつ…ですね。
山ちゃん、大好きだよ〜!たくさんたくさんありがと~

代表 田中雅子(通称:けろ)

※こちらは会報誌「だんごむし秋号Vol.32(2021年10月15日発行)」に掲載していた文章になります。
山ちゃんをまた紹介したくなり、再掲載しました。

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