2018/03/31/

『ちょっと先とちょっと後』


黄金浜のあそび場(プレーパーク)には、0歳からじっちゃんばっちゃんまでの多世代が集まり、それぞれの時間を過ごしています。
決して広くはないので、遊びの空間が重なりあうこともよくあります。例えば…
小学生がサッカーをしている中に1歳児のちびっこが混じってボールを追いはじめたり、大型すべり台の上と下で激しい鬼ごっこをしているところに3歳児もすべり台で遊び始めたり、中学生が野球をしているところに、小学生チームも野球をやりに来て戸惑っていたり…。そこでどうするか見守っていると…。
一緒に遊び始めるんです。
サッカーを中断し小学生が1歳の子にやさしくボールを投げてあげ、3歳の子をおんぶしながら何回もすべり台を上り降りして、鬼ごっこが別の遊びに変わり、小中学生が一緒に野球の試合を始めます。
また、常連の小中学生にはそれぞれお気に入りの幼児さんがいるようで、「俺、〇〇のことむっちゃ好きだぁ」と抱っこして離さない中学生男子や「△△のことなら何でも許せる位可愛い~」と言って一緒に泥んこになって遊び、最後のお着替えまで面倒をみる小学生女子がいたり。こんな光景を目にするたびに、ほっこりした気持ちになるんですね~。(ちなみに子ども達は、私にはこんなに優しくありません(笑)。
この子達にとって、年下の子と一緒にいる事は「~してあげている」ではなく、自然と沸き上がる本能なんだなと思います。ここは“地域の大人が子ども達の成長を見守る場所”だと思ってきましたが、私達大人も含め、‟ちょっとだけ先に生まれてきた人が、ちょっとだけ後に生まれた人の成長を見守る場所”なのかもしれません。
先日、常連の3歳児親子が遊びにきて、「他にもいろいろ子どもと遊ぶ場所はあるけれど、ここだけは私達親子が安心してこれる場所なの。息子と私、二人だけの場所なんだぁ」
と言っていました。そんなお母さんも、小中学生となかよくおしゃべりしながらみんなの遊びを見守ってくれている大人の一人です。様々な年齢の人に囲まれ、お互いが育て合う空間。私自身もここれ育てられているな~と感じています。

代表理事 田中雅子(けろ)

2018/03/11/

黄金浜ちびっこあそび場が「今ある」わけ

2011年3月に初めて石巻に来た時は、この地でNPO法人を立ち上げ、あそび場を継続するなんて思いもしませんでした。
1週間で帰るつもりでいたのに…。ご縁って不思議ですね。
私は以前に3つのNPO法人で子どもや海の環境保全に関わる活動をしてきましたが、企業で務めた時との違いは、「一つの目的に向かい多くの人と共につくり上げてきたこと」でした。
もちろん企業にも「目的」はありますが営利事業とは違い、利害関係を抜きにした『人』が関わり、そこには多くの人の『思い』がありました。
2011年9月、黄金浜ちびっこあそび場が始まった頃にいつも遊びに来ていた、当時小学4年生の男子たちが今では高校3年生です。


彼らがたまに顔を出しては『けろばぁ(この子らは私をこう呼ぶんですよ~(笑)、俺たちが来ていたからあそび場を続けようって思ったんだよなぁ~(ニヤニヤ)』と話していきます。
当時は、あそび場にあるものを壊し、お菓子のゴミを食べた先から捨て、有刺鉄線が張ってある立ち入り禁止の中で遊ぶなど目が離せないやんちゃ坊主でしたが、毎回欠かさず遊びに来る超常連でもあり、元祖遊具たちのほとんどは彼らと一緒に考えてつくり、そして彼らとあそび場のルールを決めてきました。喧嘩もしたし、一緒にご飯を食べて、たくさん笑いました。
彼らと一緒に過ごす中で「子どもには、こんな場所とこんな大人が必要なのかも…」と感じたのかもしれません。
だからこの子たちが言う通り、彼らがいたから今のあそび場があるんだと思います。
私たちの活動は『人』の『思い』が積み重なって出来ています。だから続けてこれたし、これからも続けていきたいと…そして必要な場だと感じています。
「すべての子ども達が笑顔で過ごすために」「子どもの成長を地域で見守っていくために」 この【共通の思い】をもつ仲間と一緒にこどぱにーを育てていきます!